一粒万倍 種まき大作戦
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棚田チャレンジ2009 vol.7 090711,12 草取り3 

いつものように港で魚を買い、国産有機大豆でおいしい豆腐を作っている菜の花豆腐で豆腐を買って、いつものように王国へ到着。そして、いつもと違って今回は、自然王国にオープンしたカフェenのランチでスタートした。

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DSC_3721 このカフェは自然王国に見学に来てくれた人にゆっくりしてもらいたいと、Yaeさんがオープンさせたもの。つくっているのは料理好きな研修生のフミエさん。農的な暮らしがしたいと昨年秋、大阪からやって来た彼女は近頃、平日は畑、土日はカフェというサイクルで働いている。結構クールな印象の彼女なのだが、最近表情が活き活きしてきたのは、このサイクルが気に入っているからのよう。

「ええ感じやなあ〜」と声をかけると、えへへと顔を緩ませた。

因みに今日のメニューは、ひよこ豆のトマトソース、じゃがいものジェノベーセ、ズッキーニのピクルス、自家製パン。DSC_3708

王国の穫れたて有機野菜を使った料理に舌鼓を打っていると、ミツヲさんがやって来た。おいしい野菜ありがとうと言う間もなく、彼はこんなことを話しだした。

「実はこのすぐ近くの嶺岡林道に120メートルの巨大風車ができることになって。電磁波がすごいらしいんですよ。全国的にも問題になっているみたいで、鴨川でも県知事に要望を出して建設を見直してもらおうって話してるんです。実行委員会も立ち上がって、動き始めたところなんですよ」

風力発電はエコ、と言われているが、低周波が強く健康被害が出ること、渡り鳥がぶつかって死んだりしていること、また強風でまわせなかったり、折れてしまうなど、各地でいろんな問題が起きているのは私も耳にしている。どうやら今回は国が補助金を出して、行政を通さず企業に働きかけて実現しようとしているらしく、公共事業の時以上に地域への説明の機会が持たれていないのだそうだ。鴨川でそんな話がおきるとは思いもしなかったけど、団結力と行動力のあるここの人達のこと。きっとうまく乗り越えていくことだろう。

そんな農業とは一見のエネルギー談義に花を咲かせた後、いよいよ棚田へ草取りへ。

実は私、前回は別件ありで草取り第二弾には参加できていない。麗しのイネゾウ(イネミズゾウムシ)も、オタマジャクシにもちびイネにも会えずに今回を迎えたのだが、そうなると、なんだかさらに愛しくなる。お米達よ、元気に育っているかい?

そんな調子で久々の棚田に行ってみると、なんとも立派に育っていた。

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龍神様のおかげか水もすっかり回復し、棚田一面に緑が広がり、たくましく青々と胸を張っている。葉の色も濃く厚みがあり、丈も高く、去年の今頃よりも蓋周りくらい大きい。そして何より、強そうな雰囲気。ちょっとやそっとじゃ虫にも食べられそうにない。

どうやらこれは、期待しちゃっていいんじゃない?!

今年も豊作になりそうです!

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今日の棚田のお相手は、ミツヲさんと春から入った研修生のユウコさん。パーマカルチャー塾にも通っていたというユウコさんは、植物にも詳しい。ここの雰囲気が気に入って、研修生になることを決め、自分がよいと思う感性に従って農ある暮らしの模索を始めたそうだ。フミエさんといい、ユウコさんといい、最近は20代の女性の間でも農的な暮らしが浸透していて環境系イベント参加者の多くは女性。ほんと、思い切りがいい。

といいつつ、今回の棚田チャレンジャーには、ジョー、ナベさん、そして田植えと前回の草取りに参加してくれたイケさんという3人の頼もしい男性陣が。さらに、ルミさん、マサコさん、タミコさん、開墾から時々遊びに来ているトモコさんが加わり、安定感ある良い感じ。草取りもサクサク進みそうだ。

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今日の作業は畦の大豆の周りの草刈りと田んぼの中の草取り。

田んぼの草取りは、出てきた草を抜くことと、これから出てくる水面下の芽や、小さくてとりきれない芽などが大きくならないように土を手でかき混ぜて根を浮かしていくのが主な仕事。元気に育った雑草達を抜いては土深くに埋めて育たないようにする、または田んぼの外に放り投げる。こうして、自分が足を入れている2列とその両隣の計4列の草を取りながら田んぼの中を前進していくのだ。

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田んぼに入ってさらに実感。今年のイネはホントに育ちがいい。

おかげでその元気な葉で、腕や顔がチクチク痛い。何しろかがむとちょうど顔に当たる高さにあるのだ。目にも入ったりとなかなか苦労させられる。

そんな田んぼにぴったりの帽子をトモコさんが持ってきていた。

アウトドアグッズで、蚊などの虫をよけるためにつばから網が下がっているもの。これがあれば目に稲の葉が入ることも、頬をちくちく刺すことも心配しなくていい。実はこのために会ったんじゃないかと思うくらい、にハマっている。しかもこの網、収納もできるからさらに便利。なかなか優れもののアイテムだ。

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天気は晴れたり薄く曇ったりで、暑すぎずからっとした感じ。それでもずっと太陽に当たっていると、それなりに疲れる。

そんなときに癒してくれるのが、王国特製のトマト達。休憩時間に食べる甘くて瑞々しいトマトのおかげで、元気とやる気回復しつつ、草取りは着々と進んでいった。

しかし中には、こんな人もいるのである。

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「おーい休憩だよ〜〜。トマトなくなるよ〜〜」

「もうちょっとしてからいきま〜〜す」

声は聞こえどマサコの姿は見えず。そして一番上の田んぼには休憩ナシで草取りに没頭する姿が。二年目を迎えた棚田チャレンジャー、まったくもって、頼もしい限り。これはおいしいお米がとれるに間違いない。

草取りを終えてから、ヌカを撒いて作業は終了。

目に見えて成果が上がる草取りは、みんなでやると結構楽しい。畦も稲間もスッキリきれいになった田んぼに、チャレンジャー達の顔もどこか誇らしげ。

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夕食には王国スタッフ宮田さんが登場。

「焚き火したーい」
「直火で魚焼きたーい」
というリクエストに応えて、カマスを竹に差して焚き火であぶるという野望も実現。火を囲みながら、いつものように夜更けまで盛り上がるのであった。

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そして二日目はいよいよ畑の手入れ。雑草達も大きく育っていたのだが、それよりなにより、雑穀達の成長ぶりに目を見張った。

高キビは背丈よりも大きくなり、モチアワ、モチキビ、ヒエ、陸稲も、それぞれ株を大きくしている。発芽した時よりも若干数は少なくなり、種まきした数の半分くらいになっているが、最初にしてはよく頑張ってくれた方でだろう。

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雑穀達は草刈りをしつつ、密集して生えている部分の間引きをしていった。

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ご覧あれ! 大きく育った雑穀達。

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タカキビ

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ヒエ

モチキビ

モチキビ

陸稲

陸稲

モチアワ

モチアワ

畑のさらに奥の方では、里芋、生姜、エゴマも長けを伸ばし、順調に成長してる。そして、ピーマンを初収穫! 今年初の収穫物にちょっとした感動が巻き起こる。やっぱり自分たちで植えたものが大きくなっていくのは嬉しい。

里芋の土寄せ

里芋の土寄せ

生姜

生姜

エゴマ

エゴマ

初収穫のピーマン! 

初収穫のピーマン! 

さらに草刈りをしながら奥に進んでいくと、前回撒いた小豆が目を出していた。頭上に意糸を渡しているのは、鳥対策のため。しかし、かしこい鳥達は、しっか り召し上がっていったようで、小豆の苗は多少まばらになっていた。やっぱり鳥も、おいしいものはよく知っているんだな。芽を出してくれたものが元気に育つ ようにしっかり草を抜いておこう。

小豆

小豆

次はいよいよ恒例かかしづくり。加えて俵と草鞋もつくっちゃおうという話も進み、さらに盛り上がりそうな気配。次回スペシャル企画に乞うご期待!

因みに捕まえているのは女性です。すっかり自然に馴染んできましたね。

因みに捕まえたのは女性。すっかり自然に馴染んでます。

photo & text by kco_sawada 澤田佳子

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