土と平和の祭典2009 トークステージ
メインの種まきビッグステージとは別に、農家さんや半農半X実践者、平和へのアクションを起している人達が集う2つのトークステージが登場。世代を超えた農家が集まった「土」と暮らしの根源について考える「平和」。2つの小さなステージで、熱いトークが展開されました。
=土 earth=
●列島横断農家トーク

日本全国から集まった、8組の就農者が登壇。農業をはじめたきっかけ、実際やってみて苦労したところ、これから直面している問題をどう取り組んでいこうかなど、それぞれの想いを語ってくれました。特に印象に残ったのは「長崎有機農業研究会」の溝田さん。「育てたものをいかにして売るかではなくて、食糧危機に際して、売れるものを考えていく時代」「自分を信じて、親を乗り越えるだけの覚悟、否定されてでも挑戦する新しい取り組みをしていきたい」など、力強い内容で、まじめで真摯なメッセージが印象的でした。就農したきっかけはみなさん様々でした、現状を知っての訴えが大きいように感じました。私のような都心に暮らす者も、自分たち若い世代が都会にいながらできることは何だろう、と考えさせられました。とても有意義な時間でした。
text by moemoe
photo by カズキ
●有機新規就農トーク

トークステージ・土の2番目のテーマは「新規就農」。首都圏と、遠く長崎から集まった5人の新規就農者が、それぞれ農業を始めたきっかけから、苦労した事、嬉しかった事等について語りました。まず就農しようと思った時、大事な準備が農地探し。これに苦労する人は多いらしく、「なんくる農園」の松本さんは、農地探しに1年弱かかったと話していました。一方で、難なく農地を見つける事ができたと話した「おかもファーム」の岡本さん。これはかなり稀な事例で、首都圏で1から農業を始めるには農地確保の問題があることがわかりました。そんな苦労や、有機農業ならではの苦労など、大変な事がそれぞれあっても、「食べる人・作る人の幸せを想って農業をしている」という事はみんな共通していて、やりがいや喜びを感じながら農業をしていると話す5人の姿が、とても輝いて見えました。最後に「大石農園」の大石さんが語った「どんな農業が自分にとって幸せかを考えながらやっていけば、いつか自分に向いた農業ができる。人と比較しないで自由に楽しんでほしい」というアドバイスは、一見誰にでも当てはまる事だけれど、これから農業をやりたいと思っている人達にとって心強いエールのように感じました。
text by ルミオ
photo by カズキ
●有機農業パネルトーク

トークステージ・土のトリを飾ったのは、生産・流通・消費のカテゴリーから集まった、日本の有機農業界のリーダー的存在の方々。有機農業推進法の成立に尽力した参議院議員のツルネンマルテイさん、有機農業推進の第一人者・金子美登さん、有機農業という言葉が使われる前から実践されていた木次乳業有限会社相談役の佐藤忠吉さんなどなど。司会の野田克己さん(大地を守る会専務理事)が「記念撮影をしたいくらいスゴイ面子」と言うほど豪華な顔ぶれが揃いました。みなさん各自の持ち時間をオーバーするほど熱く語られ、日本の農業への想いがひしひしと伝わってきました。生産者、流通業、消費者の立場から見た有機農業の現状を聞いて、消費者である自分に強く響いたのが「野菜を食べる側ももっと食育等について勉強しないと有機農業は広まらない」ということ。消費者側に限らず、全体的にまだうまく仕組みができていないのが日本の抱える問題なのだそう。私も一人の消費者として、もっと日本の食について理解を深めていこうと思いました。
text by ルミオ
photo by カズキ
=平和 pearth=
●暮らしの種まきトーク

最初のステージは、吉本多香美さんMCのもと、非電化工房の藤村靖幸さん、映画「六ヶ所村ラプソディー」の鎌仲ひとみ監督、マクロビオティック研究家の中島デコさんが登場して、エコとエネルギー、そして平和についてのディスカッション。私が着いた時には、既に満員御礼。たくさんの人が真剣に彼女たちのトークに耳を傾けていました。おお!さすが、土と平和の祭典!
エコ、省エネ、LOHASとマスコミで騒ぎ立てられ、踊らされているようにしか見えない消費者。エコ商品だって、省エネ家電だって、企業が商品を売る、消費者に買わせるためのマーケティング施策であることに変わりはない。常に快適で便利な生活を確保するために、どれだけの原発が動かなくてはならないのか? 少し手間をかける。少し不便さをガマンするだけで、どれだけの電力が節約できるのだろうか?
本当のエコ、環境対策とは、決して、新しい商品を買うことでも、より快適に生活することでもない。私たちが日頃の生活にひと手間もふた手間もかけ、少しだけ、不便さをガマンすることから始めること。それが、本当の人間のあるべき姿なんじゃないかな。
藤村先生のお話を聞いて、私も自分自身のエコに対して、考え直すきっかけを頂きました。
photo&text by 有紀
●半農半Xの種をまく!
平和ステージでの次のトークは、半農半Xについて。トージバの渡辺さんとスローウォーターカフェの藤岡亜美さんがお話してました。着いた時にはすごい人だかり!さすが、農業に関心ある人たちの集まり。若い人達の間では、農ブームは広がっているんですね。
最後は、素敵な藪さんの尺八の演奏会。ざわめいていた会場も、尺八の澄んだ音で、一斉に静まり返ります。この、神々しい雰囲気を作り出せる尺八の魅力にはまりそうです。神様からの音色って、こんな響きがするんだろうな~と、改めて日本の文化を感じたひとときでした。
photo&text by 有紀
●土から平和へ

これは私が一番楽しみにしていたトークショー。前半50分は鴨川・あわマネーの林良樹さん、女優の益戸育江さん、寺田本家の蔵人・なかじさん、さんぶ野菜ネットワークの方。印象的だった言葉はこのふたつ!「まずは靴を脱ぎ、全て手放し、足から自然を感じてみよう」「お米を食べることによって、結果平和にもなる」。
後半は引き続き益戸さん、フォトジャーナリストのエバレット・ブラウンさん、有機農家のみやもと山・斉藤さんが登場。「一人ひとりが地球を作り出すアーティストである、自分の物語を生涯通じて描くこと。愛ある物語の中に自分が生きている」という言葉に、観客の拍手がやみませんでした。最後には、みやもと山・斉藤さんから特別なプレゼントが! それは『幸せをよぶ玄米餅』。みやもと山自慢のおいしい玄米餅のプレゼントです。これは幸せになれそうですね。
観客のみなさんも笑顔でいっぱい。これは、スピーカーの方々がみなさんに愛のバトンを贈り届けてくれたからなんでしょうね。大満足でした!
text by moemoe
photo by kco










