一粒万倍 種まき大作戦
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棚田チャレンジ

種まき新年会2010@鴨川自然王国

今年の種まき大作戦の新年会は、ビッグイシューの販売員さんたちを招いての新春溝掘り大会。さまざまな立場の人達が入り交じって、大いに盛り上がりました。

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BIG ISSUE—ビッグイシュー日本版

ビッグイシューは1991年にロンドンで生まれた雑誌。雑誌の販売を路上生活者に担当してもらい、売り上げの一部を収入として活用してもらうシステムになっています。日本版は2003年9月に創刊されました。定価300円のうち160円が販売員に支給されます。ビッグイシューでは路上生活を送る人達を、自営業者であり、ビジネスパートナーであると考え、救済(チャリティ)ではなく、仕事を提供し自立を応援する事業として展開しています。

年末に12月に収穫した大豆の仕分け作業もしました。

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そしてお待ちかねの宴会タイム。

豪華持ちよりパーティーに

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みんなでつくった餅米と小豆でおいしい杵付き餅を堪能。

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「びーチャレ」でお世話になっているマイクロブルワリーさんの地ビールに続いて、

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昨年神崎町の寺田本家で仕込んだ、自然酒チャレンジのお酒も登場!

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コイツは春から縁起がいい。

今年もまた、一緒に種をまきましょう。

棚田チャレンジvol.11 芋煮会&雑穀脱穀

今年は雨の多い年だった。おかげさまで、棚田にも大きなアクシデント。それは土手崩れ。田植え後の田んぼに土砂がどさっと崩れ落ち、稲を潰して修復するわけにもいかず、そのままにされていたのだった。
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稲刈りの終わった今なら心おきなくなおせる。そう思って集まったチャレンジャー16名。しかし、昨夜まで雨続き。足場は最悪。しかし、心配気な自然王国・藤本ミツオさんをよそに、やる気満々の面持ちだ。

「じゃあ、やりますか」
国王のOKも出て、心は晴れていざ棚田へ。なんでそんな力仕事を喜んでするかって? それは、通い続けた棚田への愛情と、少しばかりの日頃のストレス。オフィスワーカーたちにとって体を動かす農作業は、頭を空っぽにできる貴重な時間。無条件におもしろいものなのだ。

そんなわけでスコップと鍬を持っていざ修復へ。勢い勇んでかかってみたものの、ぬかるんだ田んぼの土に足を取られて思うように動けない場所も。そして、水を含んだ土は重く、べっとりとスコップに張り付いていた。作業効率は最悪である。

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そしてバチャ、ビチャという音とともに、あたりに飛び散る田んぼの土。いや、粘土。気がつけば服も顔も跳ね返った土で気鋭のアート作品のように、無作為の美で埋め尽くされていた。

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不思議なのは、聞こえてくる笑い声と笑顔。みんな文句を言うどころかどんどん作業にはまっていく。やがて元の田んぼの面が現れ、杭を打って土を止める作業に入った。

掛合を振り下ろして1メーター強の杭を打ち込んでいくのだが、ここで活躍したのが現役女子農大生、そして大学で映画を作っているという男の子。若いパワーで軽やかに杭を打ち込んでいく。しかし、事件はその後に起きた。

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「地滑りしてるよ!」

苦労して積み上げた土にひびが入り、なんと下にズレ落ちて来ているではないですか! これはショック! しかしなす術もない。むしろそこに立っている方がどんどん足が埋まっていくような状態。

そうして、なんと打ち込んだ杭面が大きく斜めに倒れ始めた。残りの杭で支えてみたものの、倒れてしまうのは時間の問題。これはしょうがない。

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やむなく、無念の

「撤収〜!」

こうして土手の修復は王国スタッフに引き継がれ、チャレンジャーたちの棚田2009は膜を閉じた。

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そしてお待ちかねの芋煮会!

この日のために植えた里芋セルベス。掘らなきゃ芋煮が始まらない。早速畑に移動して、里芋掘り。大きな親芋は生まれたての赤ちゃんの頭くらいはありそう。どれも結構しっかりとなっている。

「粘土質だからおいしい里芋ができますよ」
というミツオさんの言葉を思い出しつつ、心は既に夕飯へ。おいしい鍋にエンジンをかけられながら、畑をならす。この場所は諸々の事情から、これで地主さんに返すことになっている。名残惜しく思いつつも、まだ収穫できない小豆は残し、エゴマも無事収穫。畑作業も完了した。
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この日は九州を旅してきた堀田さんが知人に送ってもらったというおいしい麹も登場。芋煮と麹鍋のあったかーい食卓を囲んだ。そして、芋煮会の言い出しっぺに電話。そう、今や国会の人となった我らが宮田武宏。忙しい時間ノ間を縫って、顔を出してくれた。しかし芋煮は既にナシ(笑)。こんなところも宮田さんらしい。

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そしていよいよ次の日、問題の雑穀の脱穀に取りかかった。

作るのはいいけど脱穀が大変だよと、聞いた人すべてが口を揃える雑穀。脱穀の後の精白作業が一番の難関になっている。チャレンジャーたちも挑んでみることにした。

まずは王国スタッフゆうこちゃんの準備した、板に縄を巻き付けたものに、雑穀の穂をこすりつけて脱穀。

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それからお米でいえば籾殻をとる作業に入る。こんな方法を試してみた。

1) ミキサーをかける。指の加減で短くスイッチを入れたり切ったりする。
2) 一升瓶に入れて棒で突く
3) すり鉢で軽く擦る
そのままでOKの高キビと、3日間蒸さないと殻がとれないヒエはそのままにして、モチキビ、アワの二つに取り組んだ。ミキサーでやるのが一番手っ取り早いけど、力加減をあやまると割れて粉になってしまう。これが結構難しかった。
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そして、出た殻と実をわけるのには

1) 落ち葉などを集める「ミ」やお皿、鍋のふたなどに雑穀をのせ、揺らしながら実と殻を分け、浮いた殻を吹き飛ばす
2) 一握りの雑穀を少しずつ落とし、殻だけが風で飛ばされるようにする
3) ザルでふるう
4) 手で選り分ける
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手で選り分けるのは、粒が大きい高キビと精白の必要がないエゴマくらい。後はみんな思い思いのやり方で作業を続けていった。しかしこれが時間がかかる。吹き過ぎで頭をクラクラさせているうちに時間がやってきた。残りは分担して持ち帰り、家で作業。新年会に持ち寄ることにした。

さてさてどうなることやら。

こうして今年も棚田の一年が膜を閉じた。2年目を迎えた棚チャレは内容も充実。いろんなチャレンジのバリエーションが増えた充実の一年だった。

新年会は、今年育てた餅米と小豆で餅つき大会で自給はじめ。どうぞよろしく。

棚田チャレンジvol.10 雑穀収穫&稲刈り

草鞋を編んで、俵を編んで、案山子づくりに茶碗づくりと、さらに田舎の遊びを満喫した今年の棚田チャレンジ。夏を越えて秋が訪れ、いよいよ収穫の時期がやってきた。

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晴れの収穫の日は、農家にとってはお祭り。

できるだけたくさんの人と収穫の喜びを分かち合いたい。

そんなわけで今回は、東京から天ぷら油で走るバスを準備して、日帰りエコツアーを決行。約40名の都会の若者達が、カーボンニュートラルな移動手段で棚田にやってきた。

しかし、今年の棚チャレがつくってきたのは米だけではない。開墾した畑にまいた雑穀も、色を変え、穂を垂らし、収穫されるのを今か今かと待っている。農作業にはタイミングが大事。特に、一ヶ月に一度の通い農は、タイミングを逃すと、次に来た時には跡形もなくなっている可能性だって充分にある。収穫のチャンスは見逃せない。

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そこで、今年たくさん通ってくれたチャレンジャー達を中心に精鋭部隊を結成し、黄金色の棚田に行く前に、雑穀の収穫と前回収穫した餅米の籾すりをすることになったのだ。6人の仲間が前日から鴨川入りして、早朝からの作業に備えていた。宿泊先は、茶碗づくりでお世話になった杉山さんのお宅。気のいい杉山さんと杉山さんの田んぼのトラスト会員さんと一緒に、手づくりのいろりを囲んでの宴会。朝早いと言いつつも、楽しいことはやっぱりやめられない。

寝不足の翌朝、最初に向かったのは、開墾畑の近くの井上さんのお宅。井上さんは昨年鴨川に引っ越したばかりなのだが、米、麦、野菜と、何でもつくってしまう自給率の高いご夫婦。なんと、家も「棚田倶楽部」の家づくり塾で、大工さんと仲間の力を借りながら、セルフビルドで建ててしまったというものづくりの人。東京で公務員をしていた井上さんは、早期退職をして、鴨川へ移ってきたのだそう。鴨川には、20代の若者から定年を迎えた団塊の世代まで、いろんな人々が移住してきていて、農的暮らしを楽しむ新しいコミュニティが生まれてきていた。

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井上さんのお宅で機械をお借りして、籾すりを開始したチャレンジャー達。実は労働交換で、田んぼの作業を手伝うことになっていた。その作業というのは、稲藁を束ねること。脱穀の終わった藁の束を集めて大きめの束をつくり、穂先を縛って、根元を縛っていた縄を切る。こうすることで、収穫時から縛っていて、水分を含んでしまった根元近くを乾燥させるのだ。1時間もすると、田んぼには藁束がたくさん広がっていた。

そしていよいよ、畑へ!

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8ヶ月前は2メートルの薮だった畑。そこには今、念願の雑穀がしっかりと実を付けている。最初の頃は発芽率が悪く、本当に実るのかな? と心配していた雑穀達。タカキビ、モチキビ、アワ、ヒエは、それぞれがしっかりと実りを迎え、熟し切っていた。タカキビとヒエはけっこう実りがよかったものの、 モチキビは株の数も少なく、収量も寂しい。しかし、 初めてにしては上々だろう。

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そして雑穀に続いて生姜の収穫も終わった頃、バスが鴨川に到着し、バスの参加者達が畑にやってきた。

収穫した雑穀を見て、歓声が上がる。そこには、一緒に開墾をした人、種を撒いた人達の顔が。みんな感慨深そう、そして嬉しそうだった。一年足らずでこんなに変わっていくなんて。自然の恵みの大きさを感じずにはいられない。

里山では、自然と一緒に生きることでさまざまな恵みを頂いてきたのだということを、あらためて実感させられる。自然も人も、お金もテクノロジーも、すべてが必要なもの。大切なのはそのバランスだ。取りすぎず、つくり過ぎず、良い加減を見極めること。そんな「足るを知る」暮らしの知恵が、今再び必要となってきている。

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そしていよいよ棚田へ。お昼ご飯を食べた後の稲刈りレクチャーの講師は、藤本ミツヲさん。自然王国代表理事だった石田三示さんが国会議員となり、スタッフの宮田さんが秘書となって東京へ行った今、王国は大きな変換点を迎えていた。藤本家の跡取りになったミツヲさんは、石田さんから代表理事を引き継ぎ、新生・鴨川自然王国の舵取りを始めることになったのだ。政権交代で起こった王国の世代交代。ここにも、新しい風が吹き始めていた。

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レクチャーを受けた参加者達、手には鎌、腰には藁を携えて、いよいよ黄金色の田んぼの中へ。時折嬉しそうな歓声を上げながら、稲刈りはサクサクと進んでいった。乾いた稲のにおい、ザクザク切れる鎌の感触。トンボが飛び始めた棚田で刈り取った稲を束ねていると、言いようもない喜びがわき起こってくる。田植えから半年間の苦労が全部吹っ飛んでしまう。もっとも、遊びに来ている私たちは何をしても楽しいだけで、苦労なんて全く感じていないのだけど。

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「去年は稲刈りって重労働だと思ったけど、なんか今年は疲れてないな」

昨年に続いて2度目の参加になる人達からは、そんな声が聞こえていた。こうして少しずつ、私たちは土に近づいていくのだろう。少しずつ、心の中に平和な時を増やしながら。

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こうして今年も稲刈りは無事に終わり、宴の時間がやってきた。

オーガニックビールで乾杯した後、はらぺこのチャレンジャー達はおいしい料理へと一目散。王国カフェのフミエさんによる新鮮野菜の料理に加え、港で仕入れてきたカワハギの刺身、あら汁、そして、定番となった菜の花豆腐。鴨川のおいしいものが処狭しと並んだテーブルに、地元の方にお願いしてつくってもらった料理がひとつ加わっていた。

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千葉県の郷土料理のひとつ「祭り寿司」は、巻き寿司の中に具材や色を付けたご飯で絵を描く華やかなお祭り料理で、棚田倶楽部では地元のおばちゃん達によるワークショップも開かれている。棚チャレの収穫を祝うこの席にはもってこいのめでたいメニュー。「すごーい! きれーい!」と、食べる前に歓声が上がっていた。こうやって地元の文化に触れていくことで、私たちにとって鴨川がまた少し近くなる。それが嬉しくもあり、いつの間にか通い続けてしまうのだ。そうして私たちは2度目の収穫を迎え、いつのまにか「来年は……」なんて言葉を口にしている。土地に馴染むというのはこういうことを言うのだろう。年間を通じて米づくりをした後には、帰ってくる場所がひとつ 増えていた。そして、秋の空に夕暮れが近づく頃、バスは棚田を離れ、東京へと向かった。

その後、収穫した米の脱穀を終えたミツヲさんから届いたメールによると、うるち米の収量は3俵、約180キロくらいになったそうだ。餅米が半俵、約30キロ穫れたので、去年とほぼ同じ。収穫量が減ったと言われている今年にしては、よくできた方ではないだろうか? きっと、みんなの思いが通じたのだろう。来年のアースデイでは、何を食べてもらおうか? 私の頭には そんなことがよぎり始め、また新しいワクワクが広がり始めていた。

でも今年はこれだけでは終わらない。11月には畑で撮れる里芋で芋煮会、畦大豆の収穫、1月には餅米で餅つきもできる。去年よりもさらに遊び力アップで、農閑期を楽しむ企画が目白押しだ。

その第一弾が、10月18日の「土と平和の祭典」。東京のど真ん中、日比谷公園で開催される種まき大作戦の収穫祭で、今年の活動を報告することになっている。草鞋と俵を教えてくれた、釜沼の長老達もやってくる。さてさて、なにが起こるだろう? 今から楽しみで仕方がない。 

                                 text&photo by kco_sawada

大地に感謝する収穫祭「土と平和の祭典2009」

10月18日(日) 日比谷公園で開催! 昨年よりもパワーアップした充実のステージ&農家市場。朝から一日遊べます。友達と、家族とゆっくり遊びに来てください。
詳細はこちら
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